「千と千尋の神隠し」Highlights (arr.鈴木英史)

今回は吹奏楽譜「千と千尋の神隠し Highlights」を紹介しますꕤ

ジブリ映画からの音楽はどれも素晴らしい曲ばかりですが、「千と千尋の神隠し」からの音楽は特に突出していると思います。吹奏楽編曲は鈴木英史氏! 独自の音楽性とドラマティックな展開で、多くの楽団・聴衆を魅了し続けている、吹奏楽界を代表する作編曲家です✨

この曲は2012年リリースのロケットミュージックLabelからのCD「究極の吹奏楽~ジブリ編」(12,000枚売れましたが現在絶版に・・)に収録されていた曲で、今でもコンサートで演奏される人気メドレーです☆.*

楽譜解説:
登場楽曲は、いつも何度でも~あの夏へ~ボイラー虫~仕事はつらいぜ~竜の少年~ふたたび。冒頭の主題歌〈いつも何度でも〉のみが、久石譲の作曲ではない。木村弓作曲で、ライアー(ギリシャ起源の竪琴)を弾きながら彼女自身によって歌われた。全体的に、かなり高度な音楽表現を要求される。前半のゆったりした部分は譜面上は簡単に見えるが、ここで瞬時にバンドの実力がわかってしまう、少々怖いスコアである。ハープはピアノ代行が可能。トランペットにフリューゲル・ホーン持ち替えがある(トランペットのままでも可)。全体的に鍵盤打楽器の見せ場が多い。ベテラン鈴木英史の味わいが満載の、ハイレベルなスコアである。
(富樫鉄火、CD「究極の吹奏楽~ジブリ編」ライナーノーツより)

〈収録曲の解説〉
●いつも何度でも・・・映画『千と千尋の神隠し』の主題歌で、失われたものや大切な記憶への想いを歌っています。再生と希望を感じさせるメロディーが、千尋の成長と旅の終わりに優しく寄り添います。

●あの夏へ・・・『千と千尋の神隠し』のメインテーマで、ノスタルジックで幻想的な旋律が、異世界への旅立ちや千尋の不安と希望を繊細に描き出します。静かな始まりから広がる壮大さが心に残ります。

●ボイラー虫・・・菅原文太さんが声を担当した釜爺のボイラー室を彩る楽曲。機械音のようなリズムと不思議な旋律が、異世界のユーモラスで少し怪しい雰囲気を表現し、独特な空間を印象づけます。

●仕事はつらいぜ・・・湯屋の忙しさを表現した曲。軽快でコミカルなリズムが、慌ただしくも活気ある労働の様子を描き、幻想世界の日常感とユーモアを巧みに伝えています。

●竜の少年・・・ハクの秘密や切なさを象徴する曲。繊細で儚い旋律が、彼の過去や葛藤、千尋との絆を静かに浮かび上がらせ、物語に深い余韻を与えます。

●ふたたび・・・映画の終盤に流れる曲で、別れと再会、成長の余韻を静かに奏でます。優しくも切ない旋律が、千尋の旅の終わりと心の変化を丁寧に描き、感動を深めます。

楽譜詳細をみる↓
https://www.gakufu.co.jp/products/gp48

編曲:鈴木英史プロフィール:
1965年、東京都生まれ。1991年、東京藝術大学大学院音楽研究科作曲専攻修了。1987年に安宅賞、2001年に第11回日本管打・吹奏楽アカデミー賞(作編曲部門)を受賞。国民体育大会(1991年石川、1992年山形)式典音楽、国民文化祭創作音楽(2002年鳥取)、ねんりんピックいしかわ式典音楽(2010年)を担当。2010年、シカゴミッドウエストクリニックで、新作『祈りの島~海の詩』が絶賛される。
主に吹奏楽の作編曲活動を中心に、陸海上自衛隊音楽隊での講座、指揮、CD企画、講習、審査、音楽誌への執筆でも活躍。

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